社会的擁護とは虐待や生活困窮等を理由に家庭で育てることができない児童を公的責任で社会的に養育することです。
現在児童養護施設等に入所している社会的擁護児童は43,229人(2017)おり、多くの子どもたちは本人の能力や意思とは関係なく学習が遅れています。
学習が遅れても努力次第でどうにかなる、やればできる。そう考える人もいるかもしれません。
ただ社会的擁護児の多くは親から十分な愛情や時間をかけられておらず、「自分にはどうせできない」と自らを卑下してしまいます。
そんな想いや感情を持っている場合、何事に対してもやる気になれなくなってしまい、当然学習についても前向きに取り組むことが難しくなってきます。
その結果は社会的擁護児の大学進学率は全国平均と大きな開きがあり、子どもたちの進路や可能性は狭まっている事実があります。
児童養護施設等で働く職員の方々もこの状況は理解していますが、あまりに多忙であり、職員数が足りないことから一人一人の子どもに対して時間をかけてサポーートすることができていません。
そのため私たちは社会的擁護児が前向きに学習に取組み、子どもたちの可能性を広げるためにも、頼れる大人が1人の子どもに寄り添い、学習のサポートを提供することが必要であると考えています。
児童養護施設の子どもと
学習を通してふれあい 自立を応援